関西学院創立百周年(1989年平成元年)に、関学文芸部OBOGにより『關學文藝 100周年記念特別号』が発行されました。これを契機として翌年、関学文芸OB会は『別冊 關學文藝』を創刊。以後OB以外の執筆者にも参加頂き、年2回の発行を続け、2026年5月15日に第72号を発行しました。 編集:浅田厚美 発行者=伊奈忠彦(同人代表)

2022年1月31日月曜日

2022年1月28日 神戸新聞同人雑誌評      浅田厚美「フミの畑まで」                       

 神戸新聞同人雑誌評に、『別冊關學文藝』第63号

浅田厚美「フミの畑まで」が取り上げられました。




























浅田厚美「フミの畑まで」。
施設に入ったフミの父親に代わり、畑を世話してくれていた
叔父から、畑仕事がつらくなってきたから手伝ってほしいと
言われ、自転車で1時間かけて畑に通うようになる。炎天下
に草抜きをし、かたくなまでに畑仕事に徹するフミは、自分
に紐づけされた「畑」の存在が疎ましくなる。
 ある日、茶毒蛾に刺されてじんましんが出た。駆除するた
めに畑に行くと、事情を知った叔父がすでに雑草をきれいに
刈ってくれていた。人の優しさが心をほぐし、それを受け入
れる過程が心地よく描かれている。