『別冊 關學文藝』

関西学院創立百周年(1989年平成元年)に、關學文藝部OBにより『關學文藝 100周年記念特別号』が発行されました。これを契機として、翌年『別冊 關學文藝』が誕生。以後年2回の発行を続け、関学文藝部OB以外の同人・会員も加わり現在61号を発行。 発行者=伊奈忠彦(同人代表)  

2021年2月4日木曜日

森岡久元「尾道の湊座」尾道新聞に連載

                                                          

令和3年1月1日から」1月19日まで10回に渡って

尾道新聞に 森岡久元氏の歴史小説「尾道の湊座」が

連載されました。

『別冊關學文藝』第六十一号掲載作品を

加筆され、 新しい写真も添えられています。

 

 

 
 

2021年1月31日日曜日

別冊關學文藝第六十一号同人誌評

2021年令和3年2月

大阪文学学校「小説同人誌評」細見和之

 

 『別冊關學文藝』第61号掲載の、浅田厚美

「花火の島」は、十一歳年少の男性にどんどん

引き寄せられてゆく四十七歳の女性の心理を

描いている。

 ある日「私」は職場の同僚の「土屋さん」から

花火大会に誘われる。チケットが余っているか

らということだったが、その花火大会に出かけ

てから、「私」はどんどん土屋さんにはまって

ゆく。ラインを送り続けたり、職場でケーキの

差し入れをしたり、駅で待ち伏せしたり。それ

こそストーカーのようになってしまうのだ。土

屋さんはその後、遠い職場に転出してゆく。

どちらにも家族がある身で、読んでいてはら

はらさせられるのだが、女性にかぎらず恋愛

心理の押しとどめようのない動きがよく描か

れている。 

 

 

2021年令和3年1月29日 掲載

神戸新聞同人誌評(野元正:作家)

 小説は微妙に揺れる人の心の裡(うち)を描く。

 「別冊關學文藝」61 浅田厚美「花火の島」。

私立大学附属小学部事務員の私は47歳。人妻。

中学部の同僚で11歳年下の妻子ある土屋に家

から車で1時間ほどの島で行われる花火大会に

誘われる。花火が大好きな私は迷った末、彼の

誘いを受ける。

 花火は見応えがあった。2人は次があるなら同

行を約束。以後、私は頻繁にラインを送るが、土

屋からの返信は間遠に。思いが募り、私はストー

カーまがいの行為を繰り返す。だが翌年、彼は黙

って九州の新設校に転勤してしまう。あれから3年、

私は独りで2度目の花火大会へ行ったが当然、土

屋は来ない。恋愛感情が絡む2人の思いを天秤に

喩(たと)え微妙な心理描写が秀逸だ。

 同誌の美馬翔「キャベツ畑のサーガ第三章ー花

野由美の思い出」は弱小劇団を中堅にまで育てた

女性を、同僚の視点描いた秀作。

 

 

 

別冊關學文藝 第六十一号


発行:  2020年令和2年 11月1日

       印刷所:銀河書籍 (有(ニシダ印刷製本)

      表紙画:吉田純一   カット:柴田 健

  (創作)

花火の島            浅田厚美

キャベツ畑のサーガ 第三章   美馬 翔 

         ー花野由美の思い出ー

柚子の胸懐           一藁英一

砂時計             麻風 舞

輪廻の産声           知鬼遊仁

尾道の湊座           森岡久元

 

(詩)

平城京曼珠沙華の乱       山添孤鹿

  ー大極殿院南門復元工事中の幻想ー

パン / 焼き鳥 / けはい  中嶋康夫

 

(文学通信たまづさ)

『別冊關學文藝』第六十一号に寄せて 福井貞孝

『文学雑誌』休刊に寄せて     竹谷正

 

(エッセイ)

天神堂甲梅の講談日記(三)   天神堂甲梅

山寺便り ーもんしろ蝶ー      岡村文夫

「はい、サービスカウンターでございます」

                桂 未希

松本道弘・篤弘兄弟・半生紀    松本篤弘

                ー「文武両道を往くー

 

(紀行)

カンボジアをゆく        落山泰彦

インド・ネパールをゆく     落山泰彦

 

(ブログ)

「文学逍遥 伊奈文庫」再録(抄)第21回

                伊奈遊子

 

(文芸トピックス)

 

(編集後記)   浅田厚美  伊奈遊子

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同人ニュース(森岡久元氏)

尾道新聞:令和2年11月19日(木)に、

『別冊關學文藝』第六十一号に掲載された

森岡久元氏の「尾道の湊座」紹介されました。

作品は、再推敲され写真をくわえた内容で

新年から尾道新聞に連載される予定です。

神戸新聞同人誌評

2臼NG

021年令和3年1月29日