(澪標) 2017年平成29年6月発行
老いてますます
落山流物語は今が旬
いよいよ完結篇
落山さんのドラマは、物語そのものもさることながら、
それに付けているひとつひとつの「この物語について」
が、圧倒的に独自に味わいをもっている。旅行による伝
聞、民話、書誌からのヒントがある以上、注釈を必要と
するのはやむをえないとしても、そこをなかなか緻密に、
手間暇かけるのをいとわず、自分の表現法をしても手の内
をつまびらかにするという態度で一貫している。
(倉橋健一)
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落山泰彦 (これまでの著作)
へこたれず 枯野を駆ける 老いの馬:落山泰彦作品集(四)
花筏 乗って 着いたよ お伽の津 :落山泰彦作品集(三)
目に青葉 時の流れや 川速し :落山泰彦作品集(二)
(2012年平成24年7月発行)
雲流れ 草笛ひびき 馬駆ける : 落山泰彦作品集(一)
( 2011年平成23年2月発行)
大人が読んでも、
子供が読んでも楽しめる
童話・物語集
落山さんは作品として書き出すまでの一歩手前の
段階で、まず知った民話や伝説伝承の世界に対し
て、人一倍好奇心をたぎらせるという、奇妙な性
癖を持っている。性癖だが、これはまぎれもなく
物語作家としては、天分に近い必要条件だ。
(倉橋健一・詩人)